岡村長之助は凧を揚げるミニ原人を見たか?

joho19602006-02-07

 日曜日はたこ揚げ大会に参加した。日本凧の会のたこ揚げ名人が数名いらして、その指導で手製の和凧を揚げた。名人の一人吉積信孝師匠が作った世界最小の凧も見せてもらった。ギネスにちゃんと登録されているんだそうだ。サイズは忘れた。1辺が1センチないのは確かだけど…。
しかし、人間はどうして、ああいうちっちゃいものを作りたくなっちゃうんだろう。たとえば、日本折紙博物館に展示してある世界最小の折り鶴とか。そこで、あの博士のことを思い出した。1996年イグノーベル賞を受賞した故・岡村長之助博士(写真)。古生物学者の岡村博士は、現代人の身長の350分の1のミニ原人の化石を発見した。その功績はイグノーベル賞公式サイトの中の受賞者の紹介記事
で知ることができる。岡村博士はミニ原人の他にも体長0.5ミリの犬や、数々のミニ生物の化石も発見していて、なかには竜の化石もある。さらに、「竜の首に腰掛けた女性の大型の肖像画」といったミニ原人の表現活動の痕跡も発見している。そして、人類は進化の過程でものすごく巨大化して現在に至ったというのだ。
 そういえば、最小凧も最小折り鶴もミニ原人にはお手頃サイズじゃないか。そうだったんだ。僕にもやっとわかりました。遺伝子に刻まれた遠い遠い祖先の時代へのノスタルジーがものすごく小さなものを作りたくさせてしまうんですね、岡村博士。できることならば、僕も虫眼鏡や顕微鏡の向こうの世界に指輪物語のようなファンタジーを見ていたあなたのように日々を暮らしたいです。

イグノーベル賞公式サイト
http://www.improb.com/ig/ig-top.html
ウィキペディァのイグノーベル賞の記述
http://ja.wikipedia.org/wiki/イグノーベル賞


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