ネタはネタらしく、空飛ぶスパゲティモンスターのように
やまピーのクロサギを見ながら思った。
昨年、ネットで話題になった私のこと忘れないでパンティのサイトで、本当に購入できるようにみせかけて購入代金を振り込ませてもうけることはできなかっただろうか?と。
私のことを忘れないでパンティは、GPSセンサーが埋め込まれた女性用パンティで、温度センサーまでついていて、妻や恋人がどこで何をしているかを、携帯やパソコンから24時間モニターできるというもの。実際にはそんな製品は実在しないんだけど、短期間に何十万ってヒットがあって、本当に買いたいって注文も殺到した。そのへんのことは、エキサイトの小ネタに詳しく書かれている。
このパンティは今の技術ならかなりいい線まで実際に作れると思う。そのいかにもありそうなあたりがこのネタのすぐれたところなんだけど、新技術や新製品の取材をしているとこういう「ありそうでやはりない」とか、「なさそうでついにできた」というものにたくさんぶつかる。考えてみるとこれはきわどい話だ。
僕がこれまで信じて取材してきた情報は本当にホントか?ネタじゃないか?
以前、ベンチャーキャピタルの方が、新技術と称して資金を集めてトンずらする詐欺の話ならいっぱい見てきたって言ってたたもんなあ。
なんだか疑心暗鬼になってくる。
たとえば、ハムスターの健康管理のためにハムスターが回し車を何回回したを感知するハムスターの歩数計がお手頃価格で売ってます、と言ったら、人は信じてくれるだろうか?
正解は本当。
アイ電子工業ってところから観察日記付き1050円で「あいくるりんメーター」の商品名で販売されている。
このサイトを信じるなら…。
もうこれからは何事もネタはネタとわかるようにネタしてほしい、と思う。
たとえば、世界は空飛ぶスパゲッティモンスターが作ったというように。
空飛ぶスパゲティモンスターは、アメリカでキリスト教保守派が、公教育で進化論と同時にインテリジェントデザイン説も教えろって言い出したことに対抗して、そんなこというなら、空飛ぶスパゲティモンスターも学校で教えろって持ち出したパロディ。
ウィキペディアの「空飛ぶスパゲティ・モンスター教」の項目にきれいにまとめられている。
あれ、でも今読んだら主な教義のところに、
祈るときは「アーメン」の代わりに「ラーメン」と言うって書いてある。
これは、日本で勝手に付け加えた項目じゃないのか?
いや、ラーメンもアメリカで通用するようになって、こういう言い方も可能になった?
ああ、もうややこしい。
だから、ネタははっきりとネタとわかるようにしてほしいと言っているじゃないか。
The Gospel of the Flying Spaghetti Monster
- 作者: Bobby Henderson
- 出版社/メーカー: Villard
- 発売日: 2006/03/28
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