ドイツW杯に人体標本男もシュート(動画あり)
ワールドカップの韓国代表にアンジョンファは選ばれたけれど、
ブンデスリーガでアン所属のデュイスブルクより上位のフランクフルトに所属してアンより若い車ドゥリは補欠か、
高原の代表入りだって確実とはいえないかもなあ、なんてことを考えていてふと連想した。
今こそあの男の出番ではないかと。
これこれ、このビデオの冒頭に出てくる
筋肉剥き出しでボールを蹴るサッカー男。
グンター・フォン・ハーゲンス博士の開発したプラスティネーションによる展示用人体標本のうちの一体。
ハーゲンス博士はドイツのお医者さんだし、ドイツでやるワールドカップにはぴったりだと思ったのだ。
このサッカー男の標本の画像を探しているうちにわかったのだが、
日本では人体の不思議展として何回も開催された展示は、
ここ10年ぐらいは世界のどこかで必ず開催されているほどの大ヒットイベントになっていて、
すでに9億ドルというから1000億円!以上も収益をあげているという話もある。
ちなみに、今はミネソタの科学館他で開催中。
ハーゲンス博士は標本を作るために、中国の大連に3万坪の死体加工工場を持っていて(いた?)、
ポーランドにも作るつもりらしい。
もはや、一大産業だな、これは。
ハーゲンス博士は立派な解剖学者だと思うのだが、巧みな商売人というか、
わざとスキャンダラスに盛り上げるのが好きなようで、
胎児がおなかにいる妊婦の標本や次々と派手なポーズの標本やをつくりたがってきたようだ。
先のビデオにもフィギュアのペアやスケボー少年なんてのもあった。
さらに、標本ダンサーズとドイツのテクノ祭典、ラブパレードに参加したこともあるようだ。
また、イギリスのテレビで観覧者を前に解剖ショーもしたらしい。
しかし、さすがにこういう態度は死者への冒涜だという意見もあるようで、
ドイツではサッカー男、それにバスケットをする標本からボールが取り除かれて展示されたのだそうだ。
それでは、ワールドカップだからといって、サッカー標本男には出番がないわけだ。
写真のヨゼフ・ボイスをやや思わせるファッションのハーゲン博士は、
中国で使っている標本の出所に疑惑をもたれて、一昨年釈明会見も開いている。
中国で死体といえば、臓器移植に死刑囚の臓器が使われているのではないか、と問題になっているのだが、
博大書店のサイトのこの記事など読むと
乱暴でずさんなところがある記事だけれど、
標本のための人体を確保するために、ひどいことが行われていることも十分ありえると思えてくる。
逆の言い方をすると、死体展示産業にとって、中国は最高の生産地なのかもしれない。
参考記事
http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20040910201.html
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