スニーカーに願いを、樹木に実りを
「あーした天気になーれ」と靴を飛ばしたことは誰でもあるだろう。
これは、神の意を受けて、地上の天気を司っていた中つ国の守人が靴を落とし、それを拾った農民が靴の助言に従って、作物を育てたところ豊かな実りに恵まれたという言い伝えに由来している。
このように木々と靴、靴と人々の願いは古代から密接につながっていたのである。
このような人と靴と樹の結びつきは、歴史の浅いアメリカのような国でも、新たな形で誕生している。
ロードアメリカには、アメリカ各地で発見された靴の樹が報告されている。
たわわに実るスニーカー。
ときどき、崩れ落ちて、悲惨な事態を起こすこともあるそうだ。
一方、これは私が先日、大阪市西淀川区の文具店の脇で撮影したものだ。
少々見づらいが、靴をポットのかわりにした植木がずらりと並んでいる。
これなども、広く受け継がれてきた、靴が豊穣につながるという伝承の素朴な現れであるだろう。
靴を樹にかけるためには、当然、履いているものを脱がなくてはならない。
ここから、脱ぐ→裸になることと、木々の実りが結びついた奇妙な風習が世界各地にある。
この写真のようなことをするのだ。
……、と今日の文章は、全部、今、思いつきで書いた創作です。
最後の裸で樹にぶらさがってる人たちの写真は
Jack GescheidtさんのThe TreeSpirit Projectからの1枚でしゅ。