ハエの雄は交尾で雌に貞操を植え付ける

joho19602006-03-08

 東京都立大学はハエの大学らしい。いかん、省略しすぎた。都立大はショウジョウバエの研究で世界的に評価の高い大学なのだそうだ。なるほど、グーグルでショウジョウバエと検索するとトップに出てくるのは都立大学のシュジョウバエというサイトだ。そのサイトのなかの、ためになるショウジョウバエの研究がおもしろい。
 体中に目ができたハエの写真もある。これは、目ができる場所を決める働きをする遺伝子を人工的に変えて作った突然変異なのだそうだ。「これとそっくりの遺伝子は人間も持っていますから、そのうち に、背中にも目が付けられるようになるかも知れません」とコメントが添えられている。
 頭や口に脚の生えたハエの写真もある。コメントは「逆立ちをして歩くには便利ですが、口が足になってはご飯が食べられませんね」となかなかクールだ。
 そのほか、老後がさみしいショウジョウバエとか、ゴー・ゴーを踊るハエとか、大蔵省の醸造研究所が酒の品質鑑定にショウジョウバエを使う研究をしていたとか、いいネタが並んでいるのだが、僕が気になったのは、雄が不倫を抑える効果を持つ物質を作り、交尾の際に精子と一緒に雌の体内に注入して、雌を他の雄嫌いにさせてしまうという話。この物質の研究が進んで、もし人間に応用できるようになったとしたら、社会は変わりますね。
 さて、そのような情報を知った上で、映画ザ・フライを観れば、ハエ男と恋人の関係は違って見えるかもしれない。

ザ・フライ <特別編> [DVD]

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