ルイジアナのイラクにおける戦闘
自衛隊の撤収が決定したりしたわけですが、
米軍は、逃げまどう民族衣装のイラク人民間人を誘導し、
足を吹っ飛ばされたり、内臓の飛び出た民間人の手当などをしていたわけですよ。
ルイジアナ州で。
ん?ルイジアナ?
そう、これはアメリカ国内で行われた陸軍の演習。
ワシントンポストの記事によれば
ゲリラによって仕掛けられた爆弾、小火器、ロケットなんかの攻撃によって起こる事態のなかでいかに民間の被害を抑えるかをシュミレートしているわけですよ。
日本の災害の訓練では、負傷者とか札をつけて「たすけて〜」とか市役所の職員がやったりするわけですが、
アメリカはハリウッドから特殊メイクの専門家つれてきて、本職の役者に、イラク風の民家をわざわざ作って並べたセットの村で迫真の演技をさせたりするわけですよ。
映画みたいですね。
観客集めて、感動の救援ドラマとして見せればいいのにね。
本来、こういう演習は現実に起こりうる事態を想定して、いざというときに対処できるために、できるだけリアルなるように作り込むわけなのでしょうが、
なんだか、こうして日本からネットを通じて報道に触れていると、
ここまで凝ってやっちゃうのは、本当のイラクで起こっているリアルに備えるのではなく
アメリカの描くフィクションでリアルをおおいつぶしてしまいたいような願望の表現のようにも感じてしまうわけですよ。
踊る大捜査線の「事件は会議室で起こってるんじゃない!……」風に言うならば、
戦闘はバグダッドで起こっているんじゃない!ルイジアナで起こっているんだって。
写真はdefense tecから無断借用です。
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