また地球に侵略者が 紙のロボット：パイプロイド

　多くの人が懸念していいるように、地球には実に多くの侵略者がやってきている。侵略銀座と言っても過言ではないだろう。最近では宇宙戦争のようにハリウッド経由で派手派手しい侵略もありましたが、僕が個人的に、改め、わたくしがペコポン人的に、最も侵略されてしまっている侵略者が、いわずとしれたケロロ軍曹であります。
　しかし、ここにきてケロロ小隊の強力な対抗勢力となるかもしれない地球侵略者が現れた。それは、パイプロイド。筒状の部品を中心に組み立てる紙製ロボットで、京都三条の太陽事務やウェブショップで１個500円で販売されているであります。ロボットといっても、紙ですから、自律二足歩行や音声認識による自動応答などのぞむべくもないのでありますが、知性のない侵略者ほど恐ろしいものはありませぬ。デスクトップのパソコンの横なぞにちょこんと完成品を置くと、20世紀少年的男の子魂をくすぐられると同時に表情の乏しいゆえの愛らしさにすっかり侵略（やられて）しまうのであります。あちこちに出かけて、ビルや名所を背景にパイプロイドの侵略記録写真を撮るのも楽しそうであります。
　ケロロ小隊は５人、パイプロイドも５タイプ。しかも、色のバリエーションも微妙にかぶっており、さらにパイプロイド５体のキャラ解説を読むと、侵略者のくせに日常的でグータラ＆ダメ感が漂っている点もふたつの侵略者たちは似ているであります。ただ、ケロン人よりパイプロイドの方がややすれていないように思えるのは、創作者のデザイナー・ツノダ氏の性格が反映しているものかと思われるであります。ツノダ氏のブログパイプとロイドと僕とを読むと、ツノダ氏はパイプロイドとともに地球侵略に実に燃えているのであります。

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