木登りロボット

joho19602006-03-14

3月12日の記事で、野蛮なアメリカの戦闘ロボット大会のことを書いたが、YouTubeで流れていた変形ロボットの映像とか見ると、日本のロボットはエレガンスだなと思う。この映像のロボットについては、ロボニカ・エクスプレス・アーカイブスに製作者へのインタビューが出ていた。トランスフォーマーを思わせると話題になったみたいだけど、僕はこの変形は超時空要塞マクロスバルキリーを思い出させると思ってみていた。
 バルキリーといえば、以前、ロボガレージ高橋智隆さんにインタビューしたときに、「メディアの人からよく影響受けたアニメとして、アトムとか鉄人28号とか、ガンダムとかを引き合いに出されて記事に書かれるけれど、どれもリアルタイムでは間に合わなくて、ちゃんと見ていたのはマクロスからだって」言っていた。
 その高橋さんといえば、ロボカップのチャンピオン、チーム大阪のヴィジオンも手がけているわけでけど、そのチーム大阪の中心であるヴィストンが協力したダイキンのロボぴちょんくんに、熊本市帯山の前田歯科医院院長が院長の極私的ブログで、「水分のくせに湿気を取り去るエアコンの手先となって昔の仲間であるダニ・カビ・花粉・アレルゲンと戦うとは裏切り者だと」で噛みついている。噛みついているといっても、あまがみ程度だが。サイトを見るとぴちょんくんは踊りも踊る。ちょっと、かわいいかもしれない。
 日本ではこんな風に次々とエレガントだったり、かわいい動きのロボットが出てくる。それは、きっとアトムから続く日本のロボット文化の厚みのおかげだと思うけれど、ひょっとすろとそれは逆にアトム・コンプレックスとか呼んだほうがいい側面もあるかもしれない、などといろいろ思ったりする僕が、最近、見たロボットの動画で、密かに気に入っているのはアメリカの木登りロボットだ。
 こいつ、かわいくねぇー。