クマをかぶって、山羊かご手にして今日はお買い物

joho19602006-03-17

 1月16日のパルタカヤナギの珍ランドセル完全リストは、このブログの中でもアクセスの多い記事になのだけど、あの記事には、ミクシーの動物の商用などに反対するコミュニティからやってきた人から次々とコメントをもらった。それで、はじめていろんな動物の皮を使ったおよそ役に立たないであろうランドセルのことなどをおもしろがる報道が、動物愛護関係の人の神経を逆撫でしていることを知ったのだが、カリフォルニアのCalee Fernandezなどは逆撫でどころではないたいへんな抗議を受けただろう。
 彼女のクマ研究なんて写真連作は、おとぼけでかわいくもあるけど、かぶっているのは本物のクマの剥製だし。
 彼女のサイトにある彼女のお友達のLola Isernさんの、山羊製の洗濯かごの写真は、個人的にはダミアン・ハーストのまっぷたつにされた牛のホルマリン漬けよりショックだった。やぎのおだやかな顔が、「今日は身体が軽いな」とか思っていそう。
 これを見たときの「いやーなもん見ちゃったかも?」という感じと、でも、「ひょっとしてかわいい?」、「さらにひょっとすると使えちゃう、いやいや使えるわけないよ何考えてるの」、などと混乱させられて揺すられる感覚は強い。
 作者が道徳的な批判にどんな答えをしているんだろうか。プライベートな記憶を語っているかもしれない。4年ぐらい前の発表だと推定するんだけど、どこかで批評や作者コメントがないのかな。けれど、たとえ、作者がまともな答えが返せなくて、これらの表現だってアリだと多くの人を納得できなかったのだとしても、僕が感じた揺すられた感覚やそこに惹かれたことはウソにはできないんだろうな。やっかいだけど。
 

犬解剖物語―動物愛護協会との戦い

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小さな命を私は救いたい―動物愛護運動・8の方法 (どうぶつタマコロ文庫)

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