世界最大の観覧車の推移
今月いっぱいで神戸ポートピアランドが閉園する。ポートピアランドの観覧車ジャイアントホイール(63.5メートル)は、1981年の完成当時は世界最大だった。というか、観覧車の巨大化という扉を開けたのが、ポートピアランドの観覧車だったのかもしれない。
その後、85年つくば科学博のテクノコスモス(85メートル)、89年横浜みなとみらい博の観覧車(107メートル)、97年大阪・天保山ハーバービレッジの天保山大観覧車(112メートル)、99年、東京・お台場のパレットタウンの大観覧車(115メートル)がそれぞれ当時の世界記録を更新した。しかし、日本の観覧車が世界最大の座につけたのもここまで。
2000年にロンドンに高さ135メートルのロンドンアイ(写真)が完成、世界一を譲った。20年前の神戸の倍の大きさだ。ロンドンアイはクルマでも乗り込めそうな大きくて、透明なカプセル型のゴンドラがかっこいい。
その後、現在まで6年間も世界一は変わらず、観覧車の成長期もようやく終わったかと思ったら、また大きくなり始めたようだ。ロンドンアイを超える巨大観覧車プロジェクトが続々と発表されている。シンガポールに高さ170メートルのシンガポールフライヤーが2007年完成予定。5年以内に上海に200メートル以上の計画もあるし、北京にはオリンピックに合わせて東方魔天輪210メートルが作られる予定。神戸の3倍だ。1周何分?ポートアイランド閉園も仕方ない。
他にも、ラスベガスに158メートルの計画もあるんだけど、やっぱり、これからはこういうでかいのは中国でしょう。中国にはこのほかにもアモイに日本の泉陽興業が受注した高さではなく直径で138メートルの計画もある。
ただね、シンガポールフライヤーも当初は2005年完成予定だったし、完成時期や高さが途中で変更される可能性もかなりあると思う。
しかし、観覧車はどこまで大きくなるんだろう。同じ疑問を持った人の文章がこちらにあった。これによると技術的な問題もさることながら建設費の回収も高さを決める要因となるらしい。となると、やはり観覧車世界一は乗る人も多い中国になるんじゃないだろうか?
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