6フィート下に埋められるなら、こんな棺桶で
去年の後半から、毎週金曜日の夜は海外ドラマ専門のスーパーチャンネルでシックスフィートアンダーを見るのが習慣だった。
3月末でセカンドシーズンが終わって、今は再放送なので見てないけど。
ロサンゼルスの個人経営の葬儀会館の家族のドラマ。
毎回冒頭で誰かが死ぬところから始まる。
極めて縁起が悪い。
エンバーミングの場面も平気で出てくる。
カスタネダを読んでる妹はボーイフレンドの腹いせに家にあった死体の足を学校のロッカーに投げ込む。
第1回で亡くなった父は、亡霊としてよく出てくる。
母は自己改造セミナーに参加。
兄は脳に深刻な病気を抱えている。
そのガールフレンドは、異常に高いIQのために子どもの頃、精神科医の実験材料となり、研究をまとめた本は若者のカルト本としてベストセラーになった。現在は自分がSEX中毒と疑ってる。スワッピングパーティ場面もある。
弟はゲイ。恋人は警察官。
HBOとはいえ、よくこんなものがアメリカのテレビでやっていられるものだ。
でも、とてもいい。
質の高さは公式サイトにあるこのアートワークの画像からもわかるだろう。
舞台の葬儀会館には壁から棺桶がニョキニョキ飛び出しているような、
切断した棺桶を壁一面に並べて、棺桶の材質や内装、デザインが吟味できる棺桶の展示スペースがある。
土葬のアメリカでは棺桶のデザインは非常に重要な問題らしい。
でも、ガーナではもっともっと棺桶のデザインは大切らしい。
生前、深く関わったり、生前好きだったものをデザインした棺桶に死者は納められるのだ。
この人といえば、あれだなと連想されるものを棺桶にするのだ。
たとえば、靴とか、ビールとか、タバコとか……
僕の父の棺には母が「いつもしてたから」と帽子を入れた。
ガーナだったら、素敵な帽子の棺をつくってやっただろう。
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