小春さんをElena Dorfmanに撮影してほしい

joho19602006-03-30

 昨日は北浜のギャラリーMEMのIさんと会った。ジョン・ゾーンの家の中には和風の箱庭みたいなものがあったとか、写真家のElena Dorfmanを扱うアメリカのギャラリーの人の話とかきいた。
 Elena Dorfmanはスティルライフというシリーズで、高級ダッチワイフと暮らす人たちの生活(写真)を撮って評判になった。高級ダッチワイフというのは、日本でいういわゆるラブドール。値段的にもどちらもほぼ同じ1体60万円前後だ。
 ラブドールのことはオリエント工業の土屋社長にインタビューしたことがある。そのときから、ドールと暮らす人たちがドールのためにマンションを用意したり、クルマの助手席に同乗させてドライブして、ピクニックしたりする話も聞いていたけれど、Elena Dorfmanの作品を見たときには、所有者がドールと一緒に映っているのが、ちょっと意外だった。
 僕が取材した頃から、さまざまな演出をした凝ったドールの写真はあったけれど、どれも所有者は映っていなかった。それは、顔がさすからとかではなく、写真として残すときにドールのために作り上げた世界には、自分自身は映ってはいけない、いらない存在だと所有者自身が感じていると僕は思っていた。
 でも、今はドールとの付き合い方や思い入れも変わったのかもしれない。そのうち、本物の子どもとドールと親子のファミリー写真集なんてのも出てくるような気がする。
 等身大人形と暮らし写真ならば、坂本モデル小春さんと暮らすおじいちゃんの昼下がりの縁側など、Elena Dorfmanに撮影してもらいたい。しかし、IさんによるとElena Dorfmanは新作としてコスプレした人物写真の等身大プリントに取り組んだいるらしい。それはそれで楽しみだ。
 ところで、たくさんあるオリエント工業のドールの愛好者のサイトの、ひとつDoll's HOUSE244アリスたちの部屋には、ドールの写真を立体視で見るページなんてのがある。それにつけても、このサイトのオーナーはドールを何体持っているんだ?20体以上あるみたいだ。すごいな。


Still Lovers

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ユリイカ2005年5月号 特集=人形愛 あるいはI,DOLL

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少女人形―人形作家による魅惑の少女特集号 (別冊Dolly*Dolly)

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