舛次崇個展「幸福の黒」アートスペースHAT
大阪・島之内のアートスペースHATで4月14日から開催中の舛次崇さんの個展が
10日で第1部が終了、12日から作品を全部入れ替えて第2部が始まる。
僕は第1部の初日に見に行った。
とてもよかった。
オープニングパーティにもちょっとだけ顔を出した。
みんなが「しゅうちゃん、しゅうちゃん」と呼んでいた舛次さんは、熱烈な阪神ファンだった。
舛次さんは知的障害があって、アウトサイダーアートとか、アートブリュットとか、エイブルアートとか言われるものの作家という
ことになっている。
作品は主にごく身近なものを画題にした静物画。
消火器やペットボトルややかんや電動ドライバーを描いている。
なぜ、消火器や電動ドライバーなのか、というのはたぶん意味のない質問だが、
そういうものを見つめる、身の周りの日常への視線の送り方に惹かれた。
舛次さんも出ている映画「まひるのほし」の佐藤真監督によるドキュメンタリー映画もある京都のアウトサイダーアートの作家、今村花子さんに
毎日の食事の残飯を並べて撮った「たべものアート」がある。
こちらを参照。
http://www.artbility.com/dna_02.html
毎日の食事や弁当の写真を撮ったブログは多いけれど、そういうものと比べてたべものアートは断然いい。
どこが違うのかよくわからないが、
多くの人は記録はしているが、見ていないのかもしれない。
舛次さんにしても、今村さんにしても身の回りの日常への視線の送り方が違うのだろう。
視覚だけではなく、他の感覚まで含めて、視る対象にもっと没入する感じなのだろうか。
本当によくわからないけれど、こういう視る力に学んで、自分のものにもできないかと思う。
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