卓球・愛ちゃんの肖像をピンポンピクセルで
ピンポン玉で描かれたエルビス・プレスリー。
白〜黒の6段階の濃さのねずみ色に塗ったピンポン玉を使った、とっても電子的じゃない画像を表示するシステム「ピンポンピクセル」によるものだ。
ピンポンピクセルはオランダのJonathan den BreejenさんとMarenka Deenstraさんが、ライデン大学の卒論をきっかけに作ったんだそうだ。
ライデン大といえば、幕末の榎本武揚から映画監督のポール・バンホーヘンも学んだ名門なんだけど、それはどうでもいいか。
使ったピンポン玉は8100個。表示画面の大きさは縦3メートル横2メートル。サイトには絵ができあがってくるまでのビデオもある。バケツのようなものからホースを通じて転がり出るピクセル。時間はかかるし、音はうるさい。でも、そこがいいよね。
鹿児島の国分高校の2年6組の生徒さん達がやった、ローマの休日のオードリー・ヘップバーンを彩色した爪楊枝30万本を使って再現したというのは、1ヶ月半がかりの手作業だったらしいけれど、
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これもシステム化して、爪楊枝がプスッ、プスッ、と発泡スチロールに自動的に突き刺さり、だんだん巨大画が表示されていくのを眺められるようになったらいいなあと思う。
ところで、ピンポンピクセルの Jonathan den Breejenさんは、パソコンと卓球(テーブルテニス)という組み合わせが好きなようで、過去には人力でテニスゲームを再現している。
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こちらのサイトにビデオがあるのだが、こちらもとっても電子的じゃない。そういう嗜好の方なら、ピンポン玉を使うことだし、プレスリーやガンジーではなく、福原愛ちゃんとかを題材に選んでほしいものだ。
踊るパイプクリーナー、太極拳する牛
丸いボタンを押して曲を選び、四角いキーを押して、パイプクリーナーの針金でできた人形を音楽に合わせて踊らせよう。
作者のDavid Besslerさんを踊らせることもできるよ。
単純なものだけど、なんか遊んじゃうんだよね。
おかしなダンスじゃなくて、もっとロハスにやりたいという方には、
YOUR DAILY EXERCISEはどうかな。
牛が太極拳をするよ。
オリジナルの動きを作るページもあるよ。
ライブラリーからポーズを選んでミキサーのエクササイズのところに置いていくだけ。
それで、並べたポーズの順番でオリジナルの太極拳を牛がやるよ。
音楽やかけ声も変えられるよ。
太極拳以外にエアロビクスとジムトレーニングのバージョンもあるよ。
ケータイガール、シーグラフにパラパラ踊って参上
今日、7月31日、ボストンでSIGGRAPH 2006が開幕する。
シーグラフは、CGを中心にしたメディアアートの祭典。
今年はそのオープニングイベントで日本の山口典子さんのKeitai girlがパラパラするらしい。
ケータイのキーパッドをびっしり貼り付けた全身タイツみたいなものを着てるのかな?
空気ではなく、電波を皮膚呼吸してますって感じでしょうか。
たぶん、keitai girlの誕生ストーリーとかちゃんとあると思うんだけど、
僕が勝手に想像するところ、
ケータイが大好きで大好きで、それで「私をケータイにしてください」って、神さまか誰かにメールでお願いしたんだと思うよ。
こんな姿になっちゃったら、もう優しく誰かと肌を寄せ合うなんてことはできないかもしれないけれど、
いつでもどこかの誰かとつながっていられて、
悪い男に襲われている女の子の悲鳴だって、キャッチ。
ただちに急行して、正義のパラパラダンスを踊るんだよ。
Keitai girlは8月に渋谷のbunkamura ギャラリーにも登場するみたいだよ。
砂の上の笑顔
2年ぐらい海に行ってないなあ。
静岡にいた頃は海まで自転車でよく行った。
近くの海は遊泳禁止だったけど、砂浜があったから、夏以外の季節でも友達と遊びに行った。
でも、これはやらなかった。
どうして思いつかなかったんだろう。
いい表情。
今度、海に行ったら、絶対、マネしてやる。
bits&piecesで見つけた。
これらは、マジでつか?冗談でつか?技術の可能性を遊ぶauger-Loizeauのプロジェクト
James Augerさんと Jimmy Loizeauさんの会社?auger-Loizeauのやってることは、僕にはすごくおもしろい。
音楽を骨伝導で聴くことができインプラントの歯ラジオ=Audio tooth implant。
augmented animalsは、人類だけに独占されてきて、人類に繁栄と進化を助けてきた身を守る道具を動物たちにも与えようというプロジェクト。たとえば、暗闇でも猫を見分けられるネズミ用の暗視スコープ(写真)など。
重力から肉体を解放する塩分の多い水に浮かび、その他の感覚刺激も一切排除して、遠くにいる相手と話すことだけに集中するようにした電話isophone。
social tele-presenceは、軍事や医療分野で利用されている遠隔操作によって、遠い場所のようすを居ながらにして見ることができる技術を日常生活に応用しようというプロジェクト。覗きや観光やデートだって家にいながらにしてできる。
……
こういうことの研究開発に2000年からチームを組んで取り組んでいるんだ。
これらのプロジェクトや製品を、あれば便利とか、ニーズはあるとかいう人もいれば、
なんか、それヘンじゃない?そんなことするのはどうかと思うよ、と違和感を感じる人もいるだろう。
技術や科学の今と可能性で遊びながら
分析と夢想
批判と愛着
楽観と悲観
不謹慎と大まじめ
必要とムダ
そのどっちにも転んでもおかしくない微妙なあたりをクールに提示しているんだよね。
彼らの最新のプロジェクトは、人間が時間を正確に把握し、時間認識の感覚を高めるために、15分に1回電気刺激を与えて時間を教えてくれる腕時計だ。
電気刺激による習慣づけというのが、実験動物みたいだけど、実現したら
秒単位の正確さを求める鉄道会社などは運転手のために導入するかもしれないなあ。